700マガジン
栃木の魅力を発見!東京の若者12人と1泊2日観光
日光東照宮、鬼怒川温泉、イチゴ、餃子、これらで有名なのが栃木県です。
栃木県は東京から北へ130㎞ほど進んだ先にある場所ですが、行ったことがない方は多いのではないでしょうか。
どこにあるのかも分からない方もいらっしゃるかもしれません。
そこで「栃木の魅力を発見してもらおう」というコンセプトの下、今回は東京でさまざまな分野に関わっている若者世代とともに、10月9日~10日に「Deep栃木ツアー」を開催しました。
集まったのは栃木県内外から集まった12人の若者たち。
栃木県は2020年度の「都道府県魅力度ランキング」で最下位の47位になってしまったわけですが、実は魅力にあふれるモノ・コトがたくさんあります。
「栃木県って気になっているけど、どこがおすすめなの?」そんな方の参考になる記事になっているため、ぜひご一読ください。
《1日目:10月9日》
【セブンハンドレッドクラブ】
最初にやって来たのは、栃木県さくら市にあるセブンハンドレッドクラブです。
セブンハンドレッドクラブではゴルフはもちろんBBQもできるため、ゴルファー以外の方でも楽しめるのが特徴。
セブンハンドレッドクラブの中でも特に目玉なのは、フットゴルフ場です。
フットゴルフとはボールを蹴ってゴルフをする種目のことで、ゴルフ同様に打数の少なさを競います。
フットゴルフコースをゴルフ場内に36ホール常設しているのは、国内ではセブンハンドレッドクラブのみ。
セブンハンドレッドクラブには、フットゴルフを存分に楽しめる環境が整っています。
ツアーが始まって最初にやったのが、小雨の中でのフットゴルフです。
フットゴルフコースに立った第一印象は「穴(カップ)まで遠いな…」実際にスタート地点から見えるカップの旗は、とても小さく見えるくらい遠くにありました。
あの小さく見えるカップにめがけてボールを蹴ります!
「思ったより飛ばない…」「あれ、全然違うとこ飛んでっちゃった!」
慣れないボール蹴りに戸惑いながらも、滅多にやる機会のないアクティビティに参加者は非常に盛り上がりながら過ごしていました。
最後はボールをカップに入れて終了。
達成感に浸りながらも、次のゴルフ体験へ移ります。
フットゴルフの次はゴルフ体験です。
セブンハンドレッドクラブには300ヤードまで飛ばせるゴルフの練習場があります。
「あそこ(300ヤード先)まで飛ばせたら気持ちいいだろうなぁ」と思いながら始めてみるものの、飛ばすどころかゴルフボールに当てるのも一苦労。
しかし練習していくうちにボールに当てられるようになり、みなさん夢中になって打ち続けていました。
中には手豆を作ってしまったという人も。
ゴルフに夢中になっていた証拠ですね。
【島崎酒造】
ゴルフ場で体を動かした後は、那須烏山市にある「島崎酒造」へお邪魔します。
島崎酒造は看板商品の「清酒 東力士」をはじめ、洞窟の中でお酒を熟成させているのが特徴です。
もともと島崎酒造さんが貯蔵庫として活用している洞窟は、第二次世界大戦の末期に戦車を製造するために作られた地下工場跡だそうです。
そのため洞窟の中は非常に広く、実際に映画のロケ地等でもよく使われているそうです。
洞窟の中は年間平均気温10℃前後、日光がまったく差し込まないため、お酒の熟成にはうってつけの環境なのだそうです。
今回はお酒を熟成させるために保管している洞窟の中を案内していただきました。
洞窟内でお酒を熟成していることの珍しさと、そもそも洞窟に入る機会がないこともあり、みなさん興味津々です。
また島崎酒造では洞窟内の広大な貯蔵空間がある利点を活かして、マイボトルの作成も承っています。
実際に子どもの成人や両親の還暦に向けてマイボトルを作り、それに合わせて数年後に取りに来る方が多いそうです。
「姪っ子ちゃんにあげたいなぁ」と想像を膨らませる参加者の方もいらっしゃいました。
洞窟内の貯蔵庫だけでなく、島崎酒造の店舗も見学させていただきました。
洞窟内で熟成させた、さまざまなお酒が販売されています。
ありがたいことに、今回は特別に5年熟成させたお酒「大吟醸 熟露枯」を試飲させていただきました。
※2021年10月時点ではコロナ禍により、試飲は中止しています
「飲みやすい!」「いい香りがする」お酒好きな参加者が多いのか、試飲会は大変好評。
試飲したお酒と同じものを買って帰られた方もいれば、その日の晩に参加者のみんなと晩酌を楽しんでいた方もいました。
島崎酒造
住所:栃木県那須烏山市中央1-11-18
電話番号:0287-83-1221
《2日目:10月10日》
【カネホン採石場】
2日目に向かった先は外壁などの建材に使われる「大谷石」を採掘できるカネホン採石場です。
カネホン採石場では「採掘場ツアー」を実施しており、大谷石の露天掘り採石場の見学や、大谷石窯で作ったピザを楽しむことができます。
カネホン採石場は創業200年以上の歴史があるだけでなく、サッカーコート4面分相当の広大な採石場となっているのが特徴です。
カネホン採石場の「採掘場ツアー」では、実際に露天掘り採石場の作業風景を見ることができました。
どのようにして石を切り出しているかをガイドさんが説明してくれて、みなさん興味津々。
実際に石を掘り出す時に使われる「つるはし」を実際に持たせてもらいました。
「見た目以上に重い…!」ちなみに1つの石を掘り出すのに、つるはしを振る回数は4,000回と言われており、その事実にもさらに驚き。
石を切り出された後の場所も見させてもらいました。
きれいに切り取られている場所、チェーンソーで切っているのだそうです。
↑実際に切り出された石
採石場見学で石の存在を身近に感じられたところで、おいしいご飯タイムです。
今回はなんと、大谷石の窯を使った料理を振る舞ってくれました。
まずは大谷石の羽釜で、たらこバターを混ぜ合わせたご飯をいただきます。
「おいしい!」と歓喜の声が沸き上がりました。
お米料理を楽しんだところで、次は大谷石のピザ窯でのピザ作りに挑戦です。
焦げないように、生地に火が均等に当たるように、窯の中で生地を回していきます。
無事、焦げることなく完成です。
「焦げなくてよかった~」と安心したところで、ピザをトッピングしていざ試食です。
大谷石の窯で自分たちで作ったピザも、大変おいしくいただきました。
カネホン採石場
住所:栃木県宇都宮市大谷町209番地
【大谷資料館】
大谷石の窯を使った料理を堪能したところで、次に向かうのは大谷石の採掘に関するさまざまな資料を展示している、大谷資料館です。
大谷資料館は大谷石を掘り出してできた巨大な地下洞窟で、過去の戦時中に日本陸軍の地下秘密倉庫として使われた場所でもあります。
また人気歌手がPV撮影やコンサートに使ったり、映画のロケ地になったりしているため、もしかしたら一度は大谷資料館内の景色を見たことがある方もいるかもしれませんね。
資料館に入って早々、岩に囲まれた洞窟に「すごーい!」と驚きの感想が。
前日の島崎酒造さんの貯蔵庫と同じように、洞窟の中はひんやり涼しく、気持ちよく歩けました。
資料館の中にはいろいろな展示物があります。
普段から見慣れないものばかりなこともあり、「すごい!」「ヤバい!」と驚きと新鮮さを感じられる反応を連発していました。
大谷資料館
住所:栃木県宇都宮市大谷町909
電話番号:028-652-1232
【2日間を終えての感想】
短い期間でしたが、無事「Deep栃木ツアー」が終了しました。
今回の参加者は東京で生活されている方が多く、栃木に来るのが初めてという方も2人いました。
栃木に初めて来た参加者の方は「栃木はすごい魅力的な場所だと思った」と語ってくれました。
また栃木出身で現在は東京で暮らしている方からは「今まで栃木を『住む』目線でしか見ていなかったけど、観光の側面で見たときに別の魅力を発見できた」と新たな気づきがあったそうです。
今回参加されたみなさま、2日間お疲れ様でした。
この2日間では回り切れませんでしたが、栃木には他にもさまざまな観光スポットがあります。
今回のツアーにより栃木にまた遊びに来るきっかけになればいいな、と思っています。